レストラン原価率計算ツールの使い方:1食の原価率を30秒で出す
Reviewed by the OnlineFree.app team · Updated
Key points
- 原価率は1食あたりの原価 ÷ 売価 × 100。原価320円・売価980円なら32.7%。
- 材料費はパック価格 ÷ パック内容量 × 使用量で1食分に換算する。
- 目標原価率での売価は、原価 ÷ 目標原価率を10円単位で切り上げて出す。
- このツールの原価は仕入れ重量ベースで、下処理ロスは含まれない。
- レストラン原価率計算ツールは登録なし・無料で、1品の原価率をその場で確認できる。
原価率はどう計算する?
原価率(フードコスト)は、料理1食分の原価を売価で割った比率です。原価320円・売価980円の唐揚げ定食なら、320 ÷ 980 × 100 = 32.7%。「目標の30%を超えているか」が分かるだけで、メニューを見直すかどうかの判断ができます。
1食分の原価は、材料ごとに「パック価格 ÷ パック内容量 × 使う量」で出します。鶏もも肉が1kg・780円なら1gあたり0.78円、1食150gで117円。これを材料の数だけ足し合わせたものが、その料理の原価です。
3材料までなら電卓でも1分かかりませんが、10品目を超えると手計算は現実的ではありません。レストラン原価率計算ツール は、この割り算と足し算を材料行ごとに自動化し、原価率・粗利・目標達成のための売価まで同時に出します。
レストラン原価率計算ツールの使い方
入力は大きく3ブロックです。料理名(任意)と人前数、材料行、そして売価と目標原価率。材料行は最初から3行あり、足りなければ最大20行まで追加できます。
材料行には「材料名・仕入れ価格(パック価格)・パック内容量・単位(g/ml/個)・使用量」を入れます。パック内容量と使用量は必ず同じ単位で揃えてください。1食で1パックを使い切らない場合も、パック価格は買ったときの値段をそのまま入れるのがコツです。空欄のある行は計算から外れるので、使わない行は放置して構いません。
売価(税込)と目標原価率(初期値30%)を入れると、右側の結果カードに1食あたりの原価と原価率が大きく表示されます。目標を超えれば赤、目標以下なら緑。材料行を編集しても結果はその場に残るので、鶏もも肉を150gから120gに減らしたときの差がすぐに見えます。
原価率30%にするには売価をいくらにする?
ツールの「目標原価率での推奨売価」は、原価 ÷ 目標原価率を計算し、10円単位で切り上げた金額です。原価320円・目標30%なら 320 ÷ 0.30 = 1,066.7円 → 1,070円。現在の売価が980円なら、+90円の差額が表示されます。
切り上げにしているのは、1,060円に丸めてしまうと原価率が30.2%に戻ってしまうからです。値上げ幅を抑えたいときは、目標原価率を32%や33%に動かして候補となる価格帯を複数見てから決めると現実的です。
ただし、この売価は材料費だけから出した数字です。人件費・家賃・光熱費は含まれていないので、最終的な価格は店の営業利益率とあわせて判断してください。
よくある入力ミスと計算の限界
一番多いのは単位のズレです。パック内容量を「1kg」と書きたくなるところを、単位欄はgを選んで1000と入力する——これが正解です。mlとgを混同すると、同じ材料でも原価が数十円ずれてしまいます。
もう一つは歩留まりです。ツールは「仕入れた重量 × 使用量」で計算するため、鶏肉の皮や脂、野菜の芯や皮を捨てる分は原価に入りません。下処理ロスが2割あるなら、あらかじめ実測した正味重量を使うか、目標原価率をその分低めに設定してください。廃棄や食品ロスの扱いは農林水産省の情報も参考になります。
税の基準も揃えてください。ツールの売価欄は税込が前提なので、原価も税込の仕入れ値で入れると計算が一致します。両方税抜で揃えるのも構いませんが、混ぜると原価率が数%ずれます。店内飲食10%・持ち帰り8%と税率が分かれる点は国税庁の消費税軽減税率制度で確認しておくと安心です。
原価管理を続けるコツ
一度計算した料理は、仕入れ値が変わったタイミングで更新してください。同じレシピでも鶏もも肉が1kg 780円から850円になれば、1食150gあたり117円→127.5円、原価率は32.7%→33.9%まで動きます。季節メニューは出す前に1回、定番メニューは四半期に1回程度の見直しで十分です。
価格を変えたらメニュー表と写真も更新します。写真データが重いと入稿で差し戻されることがあるので、オンライン画像圧縮ツールで軽くしておくと安全です。
計算そのものはOnlineFree.appの無料ツールとして登録なしで使えます。新店舗の価格設定、季節メニューの原価確認、仕入れ先の比較など、必要なときだけ開いて数字を確認する使い方が続けやすいはずです。
Frequently asked questions
レストラン原価率計算ツールは無料で使えますか?
無料で使えます。アカウント登録やログインは不要で、ページを開けばすぐに材料行を入力できます。1品の原価率を確認するだけなら数十秒で終わります。継続的に原価管理をしたい場合は、表示された原価・原価率・推奨売価を手元のメモや表に控えておくと安心です。
原価率の計算に税込と税抜のどちらを入れればいい?
売価と原価を同じ基準で揃えるのが原則です。ツールの売価欄は税込が前提なので、原価も税込の仕入れ値で入れると計算が一致します。両方税抜で揃えても構いませんが、混在させると原価率が数%ずれます。店内飲食10%・持ち帰り8%の違いも価格決定前に確認してください。
1食分の原価に人件費や家賃は入りますか?
入りません。このツールが計算するのは材料費だけの原価率(フードコスト)です。人件費・家賃・水道光熱費・減価償却費は含まれないため、店全体の損益を見るときは、フードコストに人件費率を足したFLコスト比率などの指標を別途組み合わせて判断してください。
材料の歩留まり(下処理のロス)はどう入れればいい?
仕入れた重量ではなく、実際に皿に盛る正味重量を使うのが確実です。鶏もも肉1kgのうち皮と脂を除いた正味が800gなら、使用量は正味で入力します。歩留まり率が分かっている場合は、使用量 ÷ 歩留まり率で仕入れ必要量に直してから入れる方法もあります。
スマホでも使えますか?
スマホのブラウザで開いてそのまま使えます。材料行は最大20行まで追加できるので、仕込み中に材料を確認しながら入力する使い方にも向いています。ただし画面が小さいと結果カードが下に回り込むため、材料の多い料理はPCで整理するほうが楽です。